春夏秋冬
合谷 美智子
シルクロードの国・・ 楼蘭では黄泉の国へと
貴人を送るため、船の形をした中にミイラを
おさめていたようです。
はるかかなた紀元前のロマンを思い・・
そのころの春満月の美しさは
夢のようです
この世からあの世へと
自在に行き来ができたなら・・
それはそれは至福・・
恍惚の時間です。
春・・ 春満月かなた楼蘭より出づる
夏・・ 夏雲の梵字になりて動きけり
秋・・ 天空へ秋のほうたる魂もてり
冬・・ 惚として凍蝶の夢激しかり